2012年3月12日月曜日
イッツ・ア・クールデイズ。そのに
戦略的撤退を決めた俺様だったが、時すでに遅く、その身体はキリマンジャロの中腹で凍りづけとなった豹のごとく、シベリアの凍土に閉じ込められたマンモスのごとく、南極海の下に眠る氷河のマーマのごとく冷え切っていた。
このままでは帰還もおぼつかない。
だがしかし! さすがは「今孔明」と呼ばれる俺である。こんなこともあろうかと、ちゃんと京都に宿を手配していたのだ! なんという天眼通であろうか! 戦というのは最悪の事態を想定して行うべきものなのである。だいたい毎回最悪の結果になってるじゃねーか、などと言うことは気づいても言ってはいけない。本人も気にしているのである。
お泊まりの宿は、京都寺町にあるホテル「9h」。オシャレ業界で噂になった、オシャレカプセルホテルである。
首尾良くチェックインを果たし、フェードインしてたちまちあふれる神秘の力な俺だったが、体温はまったく溢れない。チェックインの書類も震えて書けない有様である。
死ぬ。このままでは死んでしまう。英語で言うと真・マスト・ダイ。監督ジョン・ウー。
この体温の低下っぷりはシャワーなんぞじゃ癒せない。湯船! 湯船はないのか!
|
\ _ /
_ (m) _
目 ピコーン
/ `′ \
∧_∧
(・∀・∩
(つ ノ
⊂_ノ
(_)
そうだ!丸太町に、確か銭湯があった! あそこなら!
閃いてちゃりにまたがる真。さん。
陽気に駆けていく真。さん。
身を切る風に「よー考えたら、冷え切って体力限界なのにさらに丸太町まで移動て自殺行為じゃね?」ということに気づいたのは10分後。
そして。
「銭湯の湯が予想以上に高温だったうえ、冷え切った身体を急に温めたため、血が一気にめぐって視界ブラックアウト。15分くらい立つことすらできず、マジで死を覚悟。目が毛細血管破れて真っ赤になった」などというプチ臨死体験をくぐり抜け、やれやれ生き帰ったとホテルに戻った真。さんが、湯冷めした身体を温めようと入った「9h」のシャワー室の一角に、湯船を見つけて絶叫するのは、それから三時間後のことだったと言います。
とっぴんからりのぷう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿