5月ですね!
光る太陽!
青い(みず)うみ!!
ただれた部屋!!!
OB合宿だああああ!!! ヒャッハー!!!(*≧∇≦)ノシ
しかし、我々も30ウン歳。結婚している人間もちらほら出ているお年ごろである。いつまでもそんな爛れた生活してると思ったら大間違いなんですよポコペン!
とゆーわけで。
リア充に近づくべく、我々はある秘策を立てた! それこそは!
B B Q で あ る !
「ば、婆愛瓶宮だとー!?」
「知っているのか雷電ー!?」
「うむ。古代より、人の世を動かしてきたは”美”と”力”! 古代中国において、その美と力を極めんとしたものが集った場所! それが愛と欲望の宮殿”婆愛瓶宮”であったと聞く!!」
「な、なんじゃとー!?」
「そして、連日中国全土より集められた女傑より罵詈雑言&ドメスティック・バイオレンスを受けまくる荒行”豪魂”を耐え抜いた羅漢を”理合充”と呼んだ! 中でもその頂点をして美と力を極めた者は尊敬を込めて”偉敬面”と呼ばれ、その徒党”沙愛来”を主催。陰より天下を操り、燃え盛る火を囲み、肉を喰らい、人に言えぬあーんなことや、こーんなこと(※注)に耽るという乱交の祭りを開いたという!!」
「な、なんと恐ろしい……!!」
「なお、その偉敬面たちが組んだ代表的徒党『沙婆党』が西洋に伝わり『サバト』の語源となったことは有名である……!!!(民明書房刊『偉敬面パラダイス 花ざかりの貴様等へ ~幼稚園:一緒におままごとする、お嫁さんにしてと約束させられる。小学生:家にお呼ばれされ、部屋に入る。バレンタインデーでチョコ貰う。中学生:年賀状が来る。放課後二人きりで話をする。高校生:夏祭り、花火大会で浴衣姿のあの子と手をつなぐ、キスする。大学生:昼間からアパートでセックス。学生時代これらの体験が全く無い奴は今後どんな人生を歩もうと満たされる事はなく、悶々とした人生になる ~』より)」
うん、 こ ん な 事 書 い て る 時 点 で 、ぜ っ て ー リ ア 充 に な れ な い 。
※注:「あーんなことや、こーんなこと」の一例。
さて、珍しく「BBQ」なんてアグレッシブなことをすることになったわけだが、そこはうちのサークル。そんな普通な展開で終わるわけはない。「BBQと聞いて」とI先輩が言い出した。
「丸焼きがしたい」
と。
え?
ええ?
えええええ!?
ま、丸焼きッスかー!?
「うむ。それも、イノシシでやりたい」
い、イノシシ!?
「おう。カンガルーは前に食ったからもういい。あ、子羊のもも肉もいいな! 買っておくから、よろしくな~♪」
ええええええー!?
イカン。これはピンチだ。
確かに、俺は前に丸焼きをやったことがある。でも、ほとんど友人Oとオーナーがやってくれて、実務はほとんど、ナニもやってないのである。なぜって、その方がスムーズに行くからだ!!(威張りっ)
しかし、先輩の命令は絶対である。
しばし、沈思黙考した俺は、敢然とケータイを手にとり、音速の勢いでメールをしたためた。
『助けてー友人O~』
『あ? また丸焼きすんの?』
『うん。しかも、今回はイノシシと羊、同時に焼けるようにしたいなあって。――てへ☆』
『はあああああああああ!?』
そして、当日。
俺は出来上がった丸焼きマシーンを見て、顎をスッカーーーーン!と落とした。
「なんじゃこりゃああああ!?」
「ん? いやだって、イノシシと羊、同時に焼けるようにしたいんでしょ? だから改良した」
「いやいやだって、前のコレ(↓)ですよ!? 改良ってレベルじゃねーぞ!?」
「うん。おかげで連休最初の三日間、全部これの改造に消えた」
「 マ ジ す い ま せ ん 」
そして、コレにご近所で頂いた段ボールで作ったカバーを施し、こーなったのである。(↓)
SUGEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!11111
時々思うが、ひょっとして友人は、未来から俺を救うために子孫が送り込んだロボットなのかもしれん。ちなみに、今のところ子孫が残せるアテはないっ!!
「ンじゃねー。明日楽しんでねー」(ブロロロロ~)
と言いつつ、去っていく友人O。古代中国であれば”偉敬面”と呼ばれていたこと間違い無しの格好良さである。ゴクリ。ヤバい濡れてきた。
そして翌日。
揃いも揃ったり、20数名の修羅。東京より参戦のI先輩ご家族や数年ぶりに参加のH田君夫妻を含む有象無象に魑魅魍魎が取り囲む阿鼻叫喚の中、丸焼きは実行された!!!!
「ええ!? これが丸焼きシステム!? ナニこれナニこれ!? すげええええええ!?」
「ぬお!? 自動回転システム作動しません!」
「ちぃ!? ならば手動で回すのみよ! 頼むぜ後輩U!」
「俺っスか!? ぬう! ならば見せてやるぜ俺の回し道を!!! とりゃあああ!!!」
「ぬう!? こいつなんか超似合ってる! 丸焼き一筋30年、みたいな!?」
「丸焼き職人の朝は早い」
「もう昼じゃあああああ!!!!」
↑準備中
↑丸焼き中内部
そして。
「「「「「「できたあああああ!!!!!」」」」」
ついにイノシシさんとひつじさんはこんがり焼きあがったのであった! YEEEEAAAAAHHHHHH!!!!!!1111
そして、かぶりつく。
「「「「「「うめええええええええ!!!!」」」」」」」」
ちょっと早く上げすぎたので、中の方はまだ半焼だけど、まわりは充分ジューシー! それよりなにより、この「肉ッ!!」って感じがたまらん。リアル「マンガ肉」って感じで、見ているだけで笑ってしまう。
「うまいねー」
「すごいねー」
「楽しいねー!!!!!」
そして。
その後、他に買ってきてたカルビ焼いたり、野菜焼いたり、ちびっこ用に用意してたのにちびっ子湖で遊ぶのに夢中で近づいてもくれないので寂しく俺が一人でマシュマロ焼いたりしつつ、まったりしていると、後輩Uが空を指さして、言った。
「あ、虹」
見上げると、そこには今まで見たことがないような、はっきりとした虹が浮かんでいた。
見上げながら、俺はとなりのI先輩へ話しかけた。
「俺もうお腹いっぱいですわ。もう食えねえッス」
「美味かったもんなー! ホント、丸焼きシステムすごかった! くれぐれも、真。のお師匠さんにお礼言っといてな!」
「ラジャー!」
「ホント、楽しかった。これなら毎回やってもいいなあ」
「いやいやいや!? 丸焼きはマジで大変ですから!?」
「アハハ。じゃあ、BBQだけね」
「それなら……。あ、それなら俺、次は燻製作りたいです燻製! 皆の夜のつまみ作りますよ!!」
「いいねえ!」
冷めやらぬ熱気の中を、涼やかな風が吹き抜けていく。いつしか傾きかけた日差しを見あげ、後輩Uがつぶやくのが聞こえた。4時か。
そして。
その次の言葉に、俺は耳を疑った。
も う す ぐ 、 晩 ご 飯 で す ね 。
……。
…………。
………………。(ブシュッ)←耳血吹いた
えええええ!? いや、今腹いっぱいだし! つか、まだそこに肉の塊残ってるし!!
「じゃあ真。。俺はもう東京に還らねばならんから」(バタン)
「ええ!? ちょ!?」
「じゃあな! また次の合宿で会おう!」(ブロロロロ!!!)
「ちょ!? I先輩!? Iせんぱあああああい!!!」
俺は呆然と立ちすくみながら、後輩Uに問うた。
「おじさん、今日の晩御飯、なんだって言ってた?」
「ケチャップ鍋です」
量多いやつじゃねえかあああああ!!!<(T▽T)>
夜食まで、あと2時間。頑張れ、俺の胃! 唸れ、俺の腸!!!
リア充への道は、遠い。
<完>
オマケ。
合宿所へ向かう途中の車。
合言葉は、「急ブレーキかけたら、前の車にパイルバンカー」!
……無事でよかった……。
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