大学時代のサークルメンバーで、耐寒自炊OB合宿に行ってきたよ! 場所は兵庫県豊岡市「シルク温泉」併設のログハウス「自然の郷」である。
■シルク温泉自然の郷
http://www.silk-yamabiko.co.jp/04log/index.html
所在地が兵庫の山奥で、到着まで電車で2時間半。しかも、そこからバスで15分大雪付き、ということで、後輩Uが車を出して連れていってくれました。サンキュー後輩U! 君は時々いい奴だ!!
「いやーしかし、すごい雪ですなあ」
「まったく、まったく」
「……なんでアンタ、顔に包帯巻き始めてるんですか?」
「ハッハッハ、馬鹿だなあ、後輩U。今日泊まるのは雪の山荘だぞ? ”雪の山荘”っつーたら、顔に包帯巻いた謎の宿泊客に決まってるだろう!」
「 ア ホ で す か 。じゃあ、昨日『サングラス持ってない?』ってメールしてきたのは!?」
「包帯とマスクは買ってきたんだけど、あるはずのサングラスが、なぜかうちに見つからなかったんだよなー。気づいたの深夜で、店回ってももう売ってなくて」
「アンタ、本当にそーゆー手間は惜しみませんな……」
と、後輩からの賞賛だか憐れみだかの視線を浴びつつ、俺はついに山荘へとたどり着いた。
「どーもー」
「ぬお!? なんだー!?」
「あ、M先輩、ちーっス!」
「おお、真。か! ナニどーしたの? ケガ?」
「いえ、私は真。さんではありません。謎の宿泊客です」
「謎の宿泊客? 後輩U、ナニ言ってんのコイツ?」
「いや真。さん、『雪の山荘には顔を包帯で隠した謎の宿泊客がつきもの』って」
「ああ、いつもの病気か」
「誰が病気だー!?」
「じゃあ、なんて呼べばいいの? 田中?」
「ええと、ノルウェーからの留学生ノヨル・カーマイです」
「おー、カーマイ君ね。OK、OK。しかし、怪我でもしたかと心配したよ」
「あ、すみません、元気です」
「おろ? 真。じゃん。無事来れたか。道大丈夫だった?」
「あ、ども。ええ。ここへの上り道も雪が積もってるってんで、車上がれねえんで歩いてきたんですが、ツルツルでコケかけましたよ――って、俺は真。じゃねえっつってんだろ!」
「そうそう。田中さんらしいよ」
「田中でもねー!? こんや、12じ、だれかしぬことになんぞゴルァーッ!?」
本日の教訓。
包 帯 で 顔 を ぐ る ぐ る 巻 き に し て も 、 一 重 だ と 透 け て 、 誰 な の か 結 構 わ か る 。
あと、怪我したのかとけっこう心配されて、申し訳ない気分になる。
↑遊びに来たけど、シャイなのでなかなか中に入れずモジモジしてるノヨル・カーマイさん。
↑やっと中に入れてもらい、皆が楽しんでいる姿を上から眺め、くつろぐノヨル・カーマイさん。
↑キャッキャうふふとたわむれるノヨル・カーマイさん。
合宿自体は遊んだりバカ話したりと、例によって最高の時間でした。完撤したくらい。楽しすぎて一分一秒でも多く話してたくて、勿体無くて寝れなかったのよ。
ホント、昔みたいに1週間とかやってほしいわ。時間たりねー!!
最高の1日だったぜ! みんなありがとー!
追記。『本棚の怪』
当日、現地に着いたのは9時過ぎでございました。朝飯食ってなかったんで、荷物を置いてすぐ、シルク温泉へ風呂に入りがてら、モーニング食いに行ったんですよ。
広々とした、ちょっとレトロな雰囲気の喫茶ラウンジは、穏やかな朝の光に包まれていました。中途半端な時間とあって、お客は私一人しかいません。頼んだのはモーニングセット。トーストとサラダ、ゆでたまごにコーヒーの付いたセットで、確か400円でしたかね。
かわいいお姉さんに注文をすると、しばし待ち時間があります。ケータイも忘れたし、さてどうしようかと横を見ると、おやおや、本棚があるじゃないですか。
定番の児童書や観光ガイド。山の本に、ビジネス書。なるほど定番ですねえと頬を緩ませていると、マンガコーナーが目に入りました。どれどれ、どんな本があるのかな。面白そうなのがあったら手に取ろうと、私は目を滑らせます。
『北斗の拳』に『金田一少年の事件簿」。うんうん、定番ですなあ。
『とっても! ラッキーマン』に『ドラゴンボール』。そうだね、子供も多いしね。
『ヨルムガンド』に『よんでますよ、アザゼルさん。』 ……あれ?
『HELLSING』に『ドリフターズ』、『BLACK LAGOON』 え!? ちょっと待って!? ちょ!?
『 賭 博 黙 示 録 カ イ ジ 』
ちょっと待てやゴルァーッ!? なんで都忘れに来た朴訥とした場所のティーラウンジに、こんな殺伐としたマンガが並んどるんじゃーい!? 誰だー! このセレクトしやがった野郎は誰だー!?
友 だ ち に な り ま し ょ う 。
ちなみに、アザゼルさん読みました。山荘に戻ったら、同じマンガが転がってて笑った。完。
0 件のコメント:
コメントを投稿