2012年2月8日水曜日

道。

平野耕太さんのツイッターで知ったこのblog様の記事。


■<世事両茫茫>高校生の頃、趣味で文芸同人誌の編集をした。
http://fumiton.tumblr.com/post/17057231590


 う な づ き す ぎ て 首 折 れ る か と 思 っ た 。


 特に


>頭の中にあったときは世紀の大傑作


ってそうなんだよなー。自分の中にある時はそうなんだよなー。そして、「頭の中ではほぼ出来てて、後は取り出すだけ」なんだよなー。でも、不思議なことに取り出せないんだよなー。んで、書けないんだよなー。傑作なのになー。残念だなー。



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   i|::ハ: : : : : : : : : : : 、ヘヘヘヘ     、  ヘヘヘヘヘ /: : : : : \,|.   ろ な
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 ふと思い立って、俺の人生の大指針でありながら、出典がどうしても思い出せなかった文章ググってたら、よーやっと見つけた。『徒然草』だったかー。うわ、20年ぶりくらいのお悩み解決だよ。ネットすげえ。グーグル先生天災。

 
「第150段:能をつかんとする人、『よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ』と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。

未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。

天下のものの上手といへども、始めは、不堪(ふかん)の聞えもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。されども、その人、道の掟正しく、これを重くして、放埒せざれば、世の博士にて、万人の師となる事、諸道変るべからず。」


[現代語訳]

「芸能を習得しようとする人は、『上手くできないうちは、できるだけ人に知られないようにして、こっそり練習して上手くできるようになってから、人前に出ることが恥ずかしくない』といつも言うものだが、このように言う人は、一芸といえども習得することはできない。

まだ一向に技芸も知らないうちから、上手な先達の中に交じって、怒られようが笑われようが恥じる事もなく、平気で過ごして修練に励める者だけが芸を習得する。天性の才能・素質なんかなくても、芸能において停滞せず、自分勝手なやり方をせずに、修練の年月を過ごせば、器用で天性の才能に恵まれている人よりも、遂に技芸が上手な域に達して、人徳も高まり人から認められるようになり、並びなき名声を得ることにもなる。

天下の芸能の名人でも、最初は無能と言われたり、酷く恥ずかしい思いもしているものだ。しかし、名人はその道の教えを守って、これを尊重し無茶をしなかったので、その道の名人となり万人の師匠にもなれたのである。これは、どの道においても変わらないことである。 」
(このサイトさんから引用させていただきました。http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/japan/tsuredure043.html)



 まさしく至言だと思う。

 このくだりを初めて読み、感銘をうけたのは高校時代のことだったが、年を経るだにその思いは強まり、今や確信へと変わっている。周りを見回して「大成している人」を挙げてみれば、そういう人ばかりだから。


 始めてこそ、見えてくる景色がある。


 始めてこそ、手に入れられるものがある。


 モノ書いたことがある人なら「書いてる途中に突拍子も無い方に話が転がりだして、でも書き終えてみたらそれは必然とも言える展開で、自分が一番ビックリ」って経験ある人は多いと思うんだけど、不思議とそれは、頭ん中で転がしてる時にゃ、出てこないんだよな。

 
 まずは、一歩踏み出してみること。


 迷わず行けよ、行けば分かるさ。



 そ の 先 が 崖 だ っ た り も す る ん で す け ど ね 。



 まあ、それもまた良し! 人生たまには崖も山もあったほうが楽しいし、むしろ崖くらい、みんなハングライダーで攻略する勢いで飛び出すがいいよ!! 俺はおうちでこたつに入ってるけど!!

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