2011年8月6日土曜日

諸事徒然。その3。

 サークルのOB合宿に行ったさい、先輩のMさんがびわ湖バレイに最近できたという「ジップラインアドベンチャー」ってのに乗りたいと駄々をこねたので、「慈愛あまねく3cm四方を覆う」と名高い俺達は付き合ってあげることにした。先輩の言うことは絶対なのであり、「面従腹背」が僕らの合言葉なのである。


「つかM先輩、”ジップラインアドベンチャー”ってなんですか? 画像も上げずにスレ立てする愚か者を、麻呂になって狩る遊びですか?」
「ボケがマニアックすぎてわかりにくいわ!?」

 本当は人間をワイヤーで宙吊りにして、下界まで引きずり下ろすという、大変心温まる遊びなのである。


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■ジップラインアドベンチャー
http://www.biwako-valley.com/topics/detail-1871.html


 後輩Hの車に乗って、男5人でのこのこ出かけていったら、乗り場の前でかき氷売ってるおばちゃんに俺だけ爆笑されたんで「なんだ?」と思ったらこれのせいだった。おお、そーいや着てるの忘れてた。


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 このTシャツ、夜中にジュース買いに寄ったドラッグストアでも、綾波か長門なみに無表情なおねーさんの顔面を崩壊させるなど、他にも色々あったので、みんな着るといいと思う。


 ともあれ、さあ、着いたぜロープウェイ乗り場! ここでチケット買うんですか!? さあおねいちゃん、ジップラインアドベンチャーのチケットくれ! そして俺の冒険を始めさせてくれ! 冒険が始まるドキドキが始まるー♪ 俺たちの冒険はこれからだー! てりゃー!


「あ、すみません。ジップラインアドベンチャーのお申し込みは、上でなんですよ」

あ、そうなの? じゃあ上にあがるから、ロープウェイのチケットをくれ! プリーズ!」

「はい。ジップラインアドベンチャーをしにこられたんですか?」

 イグザクトリー!(そのとおりでございます)

「予約はしておられます?」

 え? いや、してませんけど?

「すみません、今日は予約でもう満席。キャンセル待ちのみだと聞いております」


 ……。
 …………。
 ………………。


 真 先 生 の 次 回 作 に ご 期 待 く だ さ い 。


 なんとー!? まさかそんなに人気だとは!? さすが始まってまだ2日目! しかも最初の連休なだけはあるな! つか、むしろ予約せずによく来たな我々! 馬鹿なんじゃないの!?


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 まあ、都合よくキャンセルなんて発生するはずもなく(したとしても、キャンセル待ちもものすごい人数いて、まず無理)、我々はジップラインアドベンチャーをあきらめることにした。

 しかし、ここまで来たのに、このまま帰るのも悔しい。せっかくなので、リフトを乗り継いで、頂上まで行ってみることにした。馬鹿とけむりは高いとこに登りたがるのであり、そして我々は馬鹿なのであった。

 しかしねー、これが、意外に良かった!


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「うひょー、涼しー!!」


 高さが100m上がるごとに、気温は0.6℃の割合で下がるという。そしてこの山は1000m級! 単純計算で、麓より6度つべたいのである! 6度といえば、ほら、アレだ。ええと、ともかくスンゴク涼しいのである!!! M先輩ナイス判断!

 下りのゴンドラ。後輩のH君と語ったものである。

「いやー、気持よかったねー」
「親子連れもいっぱいいて、賑わってましたね!」
「ジップもまだやってないし、また来ようぜ!」
「ですね!」


(そよそよ)
(さやさや)


「……」
「……」
「いい風だなあ」
「景色もいいですねえ。あれ? あの島、竹生島ですか?」
「ん? そうなんじゃね?」(あとで調べたら沖島でした)
「竹生島って、弁財天の三大聖地の一つですよね」
「よー知ってんねー。そうそう」
「弁天様ってツンデレですよね!」
「 な に 言 っ て ん だ お 前 は 。むしろヤンデレなんじゃね?」
「えー、そうかなあ。萌えますけどねえ」
「ほほー。……竹生島に観光に行って音楽聞いてたら弁天様が出てきて、一緒にバンド組んでライブ目指すってラノベどう? タイトル『べんてん!』で」
「うわー!? あざといー!?」
「弁天様ツリ目のツンデレで、サブヒロインに巨乳おっとりお姉さん系の乙姫様を配置して」
「ダメなラノベを書いて不労所得で遊んで暮らしたい僕のハートにビンビン来ますね!!」
「クライマックスは大事なライブの前に三上山のオオムカデが復活してだな、それを弁天様と力を合わせて退治して、最後はライブ大盛り上がりでエンド」
「バトルも入れるんですか!?」
「そりゃ入れるだろー! 最近のラノベにバトルは不可欠だろう!」
「まあ、無いよりある方がいいですよね。――あ、終点だ。よいしょっと」
「よいしょっと」


「……」(ザッザッ)
「……」(ザッザッ)


「なあ、Hくん」
「はい?」
「乙姫様のお付きとして、賤ヶ岳の七本槍をモチーフにしたおにゃのこを付けたらウケないだろうか?」
「まだ続いてたのー!?」(ガビーン)

 とかくっちゃべってたら、帰りの駐車場で、見事にHの車がパンクしました。どう考えても罰当たりです。本当にありがとうございました。つか、さすが弁天様! 霊験あらたかすぎるぜ! 本当にすみませんでしたー!!


 た だ い ま 、 続 編 を 妄 想 中 で す 。

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