2011年8月14日日曜日

備前おさふね 刀剣の里行ってきたよ!

 先日、大学の先輩のNの運転で(ありがとうございました)、友人Mともども、一緒に「備前長船刀剣博物館 備前おさふね 刀剣の里」に行ってきた。

 夏休みだということで、「『戦国BASARA』HERO武器・武具列伝」という、ゲームの『戦国BASARA』とコラボレートした特別展を開催していたので、朝11時に着いたというのに、博物館前の駐車場は、ほぼ満車だった。昼過ぎだったら、だいぶ離れた第2駐車場に行かなきゃいけなかったところで、俺様ナイス判断といえよう。

 入口前にドカーンと大きな戦国BASARAのポスター。その前できゃあきゃあ♪と小中学生たちが写真を撮っている。集客は、なかなかバッチリなようである。



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 500円の入場料を払い、先着プレゼントだという『戦国BASARA』のクリアファイルをいただいて中に入った。

 展示は、こんな(↓)風になされていた。


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 前に展示物が置かれ、その後ろに、ゆかりの武将の、『戦国BASARA』のポスターが飾られているのである。

 さて、その展示内容なのだが、予想以上によかった! さすが刀剣博物館だけあって、伝真田幸村(信繁)所持の村正や伊達家伝来の備州長船住元重といった刀の銘品もさることながら、二連式銃砲や忍者着、大馬印といった面白どころ、そして鎧や兜などなど51点もの展示があって、非常に楽しめた。

 またボランティアの方なのか、館員さんなのかはよく分からないが、伊達家伝来「土俵空穂」や「忍者着」を見ていたときに、「これはねえ」と解説してくださったりして、非常に面白かった。最初話しかけてくださってることに気づかず、ガン無視してすみませんでしたっ。


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↑解説してくださった忍者着。実際のものではなく、明治時代、百貨店でのイベント展示用に作られたとのこと。ただ非常に丁寧につくられており、たとえば亀甲型に縫われた生地にはそれぞれ金具が縫い込まれているが、わざわざ中を繰り抜いて軽量化してある、など。


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 いや、面白かった! むしろ、戦国BASARAファンの小中学生にはマニアックすぎておもしろくないんじゃね?と心配になるほどでした。また、フラッシュは不可だけど、撮影OKってのは英断だよなあ。とても素晴らしい展示でした。楽しかった!


 個人的お気に入り。


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黒田家伝来「鉄錆地六十間筋兜」。しかし、横から脇立出てるの好きだなあ、あの家。


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本多家伝来「鉄錆地六十二間筋兜」。鹿です。鹿の兜かぶって馬に乗ってるということは――!?


 カ バ で す ね 。 


 カバってアフリカ最強の動物だって言いますもんね! さすが天下無双! 決して鹿と馬の順番を入れ替えたりなんぞ思いませんよ? ホントダヨ?(首筋に蜻蛉切を突きつけられながら)


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「鉄錆地七枚張雑賀兜」。一番のお気に入り。額に輝く金の梵字がたまりません。さすが雑賀! 俺の厨2ハートをぶち抜いてくれるぜ! ズッキュウウウウーーーーン!!!


 その後は刀の職人さんたちが常駐する工房を見まわりながら、居合やってる友人Mに、色々聞きながらだらだらトークしてた。


「村正とか名刀いっぱいあったけど、びっくりするくらい、細くて明るいよねえ。なんか、アルミとかで出来てるみたい。俺、いかにも『鉄』!って感じの青黒いのが好きだから、あの、2階の入口にあったやつ、あっちのが好みだわ」
「まあ、作り方に寄って全然変わるからねえ。昔はああいう方が受けたんじゃない? でも、一度古刀で切らしてもらったことあるけど、細くてもすごい切りやすいよ!」
「ええ!? 古刀で切ったことあるの!?」
「うん」
「人を!?」
「はっはっは、やることがあるなら一番は君だ」


「現代刀や新刀も、実はよく切れるらしいね? 前にレスで見ただけなんで、本当かどうかはわからんのだが。有名な『3人切ったら刃こぼれと脂で切れなくなる』ってのも、司馬遼太郎が聞きかじって書いたのが有名になりすぎただけって話もあるらしいし」
「まあ、3人で切れなくなるってのは、僕も無いと思うよ。最近の刀が切れないってことも、無いと思うし」
「だよねえ! 最近の刀だってよく切れるよね!」
「高級品だし、古刀と新刀、切り比べたこと無いから言いきれはせんけどねえ」
「よし! 現代刀なら50万くらいからって言うし、いつか真剣を手に入れるぞ! それで草刈りするのが夢なんだ!」
「はっはっは、よし永遠の夢にしてやろう。つか武士の魂を何だと思っとるんじゃー!」
「なんだと!? 君だって『刀は道具。使ってこそ価値が』って言ってただろうが!」
「使い方がちげえー!?」


「刀に彫刻したのとかあるけどさ、不動明王とか龍とか、完全にヤンキー趣味だよね」
「まあ、否定はできんよねえ」
「現代なら、美少女彫刻する奴とか出てくるだろうなあ」
「も、萌え刀!?」
「抜いたが最後、『この恥ずかしい彫刻を見られたからには生かしておけん!』って必死になるから、戦闘力上がるの」
「殺されたやつ、たまったもんじゃねえな」
「でも、切られた奴も彫られてるキャラ好きだったら、ある意味本望かもよ!」
「ねェよ!?」


などという話を繰り広げつつ、工房見学。実演はされてなかったが、担当の工房をじっくり見れたり、


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鞘師さんが硬いはずの朴(ほお)の木をしょりしょり削っておられて「どんだけ切れ味いいんだ!? あの彫刻刀!」と驚愕したりと、大変楽しかったです。

 満足した我々は、さらに戦国気分を満喫すべく、備中松山城を目指すのであった。続く!

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